ドローインはお腹を凹ませるための代表的なエクササイズとして知られていますが、実は単なる筋トレではなく、腹横筋という深層筋を活性化させることで姿勢や腰痛にも良い影響を与えることが分かっています。
腹横筋はコルセットのように腰回りを包む筋肉で、この筋肉が働くことで腹圧が高まり、ウエストが引き締まりやすくなります。
お腹痩せにドローインが効果的と言われる理由は、腹横筋が体幹の安定に深く関わっているからです。
腹横筋が弱いと内臓が前に押し出され、ぽっこりお腹の原因になります。
逆に腹横筋が働くと、内臓が正しい位置に収まり、自然とお腹が平らに見えるようになります。
これは脂肪を燃やすというよりも、姿勢と筋肉の使い方によってお腹の形が変わるというメカニズムです。
ドローインの効果を裏付ける研究として、Teyhenらの研究があります。The use of ultrasound imaging of the abdominal drawing-in maneuver in subjects with low back pain(Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 2005)では、ドローインによって腹横筋が選択的に活性化されることが確認されています。
この研究では、腰痛のある人は腹横筋の働きが弱く、ドローインを行うことで腹横筋の厚みが増し、体幹の安定性が向上することが示されました。
また、HodgesとRichardsonの研究(Spine, 1996)では、腹横筋は四肢を動かす前に最初に働く筋肉であり、体幹の安定に最も重要な役割を果たしていることが報告されています。
腹横筋が適切に働かないと腰椎が不安定になり、腰痛の原因になることも示されています。
つまり、ドローインは腰痛改善にも効果があるということです。
お腹痩せの観点から見ると、腹横筋が働くことで腹圧が高まり、内臓が正しい位置に収まるため、見た目のウエストラインが引き締まります。
さらに、腹横筋が働くと姿勢が整い、反り腰や骨盤前傾が改善されるため、下腹が前に出にくくなります。
これは私の美容整体の現場でもよく見られる変化で、腹横筋が使えるようになるだけでお腹の形が大きく変わる人が多いのです。
ドローインは強い力でお腹を凹ませる必要はなく、軽く息を吐きながら下腹を薄くするだけで十分です。
日常生活の中で、立っている時や歩いている時に軽く腹横筋を意識するだけでも効果があります。腹横筋は持久力のある筋肉なので、短時間でも頻度を増やすことで変化が出やすいのが特徴です。
お腹痩せを目指すなら、腹筋運動よりもまず腹横筋を使えるようにすることが大切です。
ドローインはそのための最もシンプルで効果的な方法です。姿勢が整い、腰痛も軽減し、ウエストラインが自然に引き締まっていくので、身体の巡りを整える美容整体の考え方とも非常に相性が良いアプローチです。
ご来店のお客様に私が現場でお伝えしているドローインの方法も今後記事にしていきます